室町末期 無銘短刀 平造 柾鍛え 直刃 黒石目合口拵
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 直
-
- 目釘
- 1個
-
- 重量
- 202g
-
- 刀長
- 28.7cm
-
- 反り
- 0cm
-
- 元幅
- 2.5cm
-
- 元重
- 0.8cm
-
- 先幅
- 1.4cm
-
- 先重
- 0.5cm
-
- 登録番号
- 新潟県 第055011号
-
- 登録年
- 昭和56年
室町時代末期は、応仁の乱以降の戦乱が続いた激動の時代であり、実戦的な武器としての需要が高まる中で、携帯性に優れた短刀が広く用いられました。本刀はその時代の作と推定される無銘の短刀で、刀身長28.7cm、反りのない平造という実用性を重視した造込みが施されています。
鍛えには柾鍛えが採用されており、板目鍛えとは異なる繊細な直線的な肌合いが確認できます。刃文は直刃で、静かな中に凛とした趣があり、室町期の刀工が持つ端正な作風を感じさせます。刀身の表には棒樋を掻き流しとして施し、裏には二筋樋が彫られており、軽量化と意匠の両面に配慮された造りです。先部は小切先にまとまり、全体的に均整のとれた姿を見せています。茎は生茎(うぶなかご)で栗尻、目釘孔は一個です。ハバキは銅製で、素朴ながらも刀身を引き立てます。
拵は黒石目塗の合口拵で、鞘と柄が一体となった合口形式は短刀特有のものです。落ち着いた黒石目の塗りは時代の風格を漂わせており、保存状態も良好です。付属の小柄には「近江守原久行」の銘が入っており、拵全体の品格を高めています。この銘については江戸期の刀工との関連が想定されますが、詳細については専門家へのご確認をお勧めします。
錆・刃こぼれともになく、状態は良好です。室町末期の作刀に興味をお持ちの方や、完成度の高い合口拵とともに短刀をご所望の方にとって、28万円という価格は十分にご検討いただける内容かと存じます。