F3930【短刀】正宗
この短刀は、室町時代初期に作られた可能性のある貴重な一振りです。
平造りの刀身は板目肌が美しく流れ、落ち着いた直刃の中に大互の目が交じる上品な刃文が特徴です。錆や刃こぼれもなく、状態は極めて良好です。茎は生茎で、栗尻となっており、金色と銀色が重なった二重ハバキが、刀身の風格と存在感を一層引き立てています。
気品ある青貝散の合口拵は、きれいな状態で保存され、短刀全体の美しさを引き立てています。鑑賞用としても高い価値を持ち、伝統工芸品として日本刀の魅力を存分に味わえる一振りです。「正宗」の銘があり、正宗十哲(十人の弟子)の一人による作と考えられる可能性もあります。さびや刃こぼれがなく、歴史的価値と美術的魅力を兼ね備えたこの短刀は、収集家や愛好家にとって特別な存在です。ぜひこの逸品をお手元でご堪能ください。
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- 銘
- 正宗
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- 時代
- 室町時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 162g
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- 刀身
- 30cm
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- 反り
- 0.3
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- 元幅
- 2.6
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- 元重
- 0.4
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 佐賀県 第730号
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- 登録年
- 昭和26年