銘 正宗 短刀 室町初期 相州系 青貝合口拵付
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- 銘
- 正宗
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- 時代
- 室町時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 162g
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- 刀長
- 30cm
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- 反り
- 0.3cm
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- 元幅
- 2.6cm
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- 元重
- 0.4cm
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- 先幅
- 1.7cm
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- 先重
- 0.3cm
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- 登録番号
- 佐賀県 第730号
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- 登録年
- 昭和26年
室町時代初期は、南北朝の動乱が収束し、足利幕府が権力を確立していった激動の時代です。武家文化が深く根付くなか、刀剣は武士の魂として一層磨かれ、鎌倉末期から連綿と続く相州伝の技法が各地の刀工へと受け継がれていきました。
本刀は「正宗」の銘を持つ短刀です。銘の主である岡崎正宗は鎌倉末期の名工として広く知られており、その高弟である正宗十哲(正宗に師事した十人の刀工)をはじめ、相州伝の流れを汲む刀工たちが「正宗」の名を継いだ例も伝わっています。時代および造りの特徴から、正宗十哲のひとりもしくはその系譜に連なる相州系の刀工による作である可能性が考えられます。ただし、現段階での断定は避けるべきであり、鑑定機関への審査を経ることで評価がさらに高まる一振りです。
造込みは平造で、地鉄は板目肌がよく詰まり、落ち着いた鍛えを見せます。刃文は直刃を基調としながら大互の目が交じる変化に富んだ出来で、相州伝らしい景色を呈しています。茎は生茎(うぶなかご)で栗尻、目釘穴は一個。長い年月を経てなお原型を留めている点は、保存の良さを物語ります。
拵は青貝を散らした合口拵で、貝の光沢が端正かつ上品な印象を与えます。二重ハバキは金色と銀色を組み合わせた造りで、刀身をより華やかに引き立てています。錆・刃こぼれともになく、保存状態は良好です。
相州伝・室町期の作風に興味をお持ちの方にとって、50万円という価格は魅力的な一振りではないでしょうか。