F4012【短刀】国行
室町時代末期に鍛えられた、銘「国行」の短刀です。厚みのある平造りは、よろい通しとしての実用性を備えた堅牢な一振り。板目肌が美しく整い、直刃の刃文が静かに輝きを放ちます。全体的に端正で品格のある仕上がりとなっており、歴史の重みを感じさせます。
生茎は栗尻で鉄味が良く、ヤスリ目が見えなくなっていますが、その滑らかな質感が一層の味わいを引き立てます。さらに、シンプルながらも趣のある木ハバキが、無駄のない美しさを保っています。
さびや刃こぼれもなく、保存状態は良好。護身用の御守り刀としても最適であり、実用・鑑賞どちらにも適した一品です。
「国行」は「来派」に属する刀工です。来派とは、古くから作刀が行われていた山城国において人気の名門流派です。名
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- 銘
- 国行
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 115g
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- 刀身
- 20.2cm
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- 反り
- 0.1
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- 元幅
- 2
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.3
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 石川県 第11212号
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- 登録年
- 昭和39年