室町末期 無銘 平造 短刀 合口拵付 大切先 生茎
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 2個
-
- 重量
- 246g
-
- 刀長
- 30.2cm
-
- 反り
- 0.3cm
-
- 元幅
- 3cm
-
- 元重
- 0.7cm
-
- 先幅
- 1.9cm
-
- 先重
- 0.4cm
-
- 登録番号
- 新潟県 第9654号
-
- 登録年
- 令和6年
室町時代末期は、応仁の乱以降に戦乱が各地へ広がった激動の時代です。刀剣の需要が高まる中、各地の刀工たちは実戦向けの堅牢な作りを追求しつつも、個性ある刃文や地鉄を持つ刀剣を生み出しました。本刀はその時代を生き抜いた無銘の短刀で、長年の時を経てもなお良好な状態を保っています。
造込みは平造(両鎬のない平らな構造)で、刃長30.2cmと短刀としてはやや長めの寸法を持ちます。大切先(先端部の幅が広い形)を備え、室町末期から安土桃山期にかけて見られる力強い姿に仕上がっています。地鉄は板目肌が詰んでおり、均質で落ち着きのある地景が感じられます。刃文は浅い互の目乱れ(波状の刃文が緩やかに続く様式)で、激しすぎず地味すぎない、均整の取れた出来です。茎は生茎(製作当時のまま手が加えられていない茎)で栗尻形。目釘孔は2個あり、時代を経た確かな証左となっています。ハバキは銀着せ祐乗(ゆうじょう)形で、格調ある仕上がりです。
付属する拵は変り合口拵で、朱と黒の漆を1対2の割合で刻み込んだ個性的な意匠が目を引きます。特筆すべきは、縁金と鯉口の形状を合わせると鍔のように見える珍しい構造で、実用性と装飾性を兼ね備えた凝った作りとなっています。
状態については錆・刃こぼれともになく、室町末期の短刀として良好な保存状態です。無銘ながらも丁寧な作りと個性ある拵が揃った一振りで、日本刀の歴史や室町期の作刀に関心をお持ちの方、あるいは合口拵の意匠に魅力を感じる方にとって、手に取りやすい価格帯でのご提供になります。