銘「吉光」山城粟田口 鎧通し短刀 室町末期
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- 銘
- 吉光
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 136g
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- 刀長
- 21.6cm
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- 反り
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- 元幅
- 2.1
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.1
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 京都府 第37174号
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- 登録年
- 昭和49年
室町時代末期は、戦国の動乱により実戦を想定した刀剣の需要が高まった時代です。本品は、その時代に制作された銘「吉光」の短刀で、鎧通し(よろいどおし)と呼ばれる、甲冑の隙間を突くことを目的とした護身用の短刀です。吉光の銘は、山城国粟田口(現在の京都市東山区)に連なる刀匠の系譜に由来し、鎌倉時代の名工・粟田口吉光の名を継いだ後代の作と考えられます。
造込みは平造(ひらづくり)で、刀身の反りがない直刀に近い姿が特徴です。刃長21.6センチと短く、元幅2.1センチに対して先幅1.1センチと先に向かって細くなる鋭い姿は、鎧通しとしての機能美をよく表しています。地鉄(じがね)は板目が流れる肌合いを見せ、刃文は乱れ刃が続き、小切先にかけて変化に富んだ表情を楽しめます。茎(なかご)は生ぶ(製作時のままの状態)で、栗尻の仕立てとなっており、磨り上げのない健全な状態を保っています。
拵(こしらえ)は黒塗りの合口拵が付属し、鍔を持たない端正な佇まいです。鞘には丸に片喰(かたばみ)の家紋が入っており、当時の所持者の格式がうかがえます。ハバキは木製です。
状態は良好で、錆や刃こぼれは見られません。室町末期の鎧通し短刀を13万円という手に取りやすい価格でお求めいただける一振りです。日本刀の入門として、また護身刀としての歴史に興味をお持ちの方にもおすすめいたします。