昭和期 無銘 鎬造 直刃乱れ互の目 若狭塗鞘拵付刀
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 696g
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- 刀長
- 64cm
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- 反り
- 2cm
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- 元幅
- 3.1cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 1.8cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 埼玉県 第59551号
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- 登録年
- 昭和63年
昭和時代に制作された無銘の拵付刀です。刀身64cm、反り2cmと均整のとれた体配を持つ鎬造・庵棟の一振りで、現代においても十分な存在感を放つ一刀です。
昭和期は、戦前から戦後の激動の時代を経ながらも、日本刀の伝統的な技術が脈々と受け継がれた時代です。軍刀としての需要が高まった時代背景の影響を受けつつも、伝統的な作刀技法を守り続けた刀工たちが多く存在しました。本刀は銘こそ切られていませんが、鍛えや刃文に当時の技術水準が表れています。
地鉄は無地肌で落ち着いた印象を与え、刃文は直刃を基調としながら乱れて互の目がかかる変化のある出来となっています。中切先で全体のバランスが良く、茎は生茎(うぶなかご)で当時の姿をよく留めており、茎尻は栗尻(くりじり)の形状です。重量は696gと刀としてのしっかりとした重みが感じられます。
拵は、責金と石突が付いた若狭塗鞘(わかさぬりさや)を備えています。若狭塗とは、福井県若狭地方を発祥とする伝統的な漆塗りの技法で、独特の文様が特徴です。鍔は丸形の高肉金象嵌入り鉄鍔で、意匠に凝った造りとなっており、ハバキには銀色の祐乗ハバキが用いられています。
刀身には錆や刃こぼれは見られず、保存状態は良好です。日本刀に初めて触れる方から、昭和期の作刀や拵の美術的価値に関心をお持ちの方まで、幅広くおすすめできる一振りです。拵が完備した状態でこの価格帯は、日本刀をお探しの方にとって十分に検討に値する一品です。