E4104【拵付脇差】正清
室町時代末期に備前国で活躍した刀匠「備州正清」による拵付脇差です。正清は備前伝を代表する一派に属し、当時の武士社会において高く評価された刀工で、現存作からもその技量の高さがうかがえます。刀身は鎬造・庵棟で、地鉄は板目に杢目を交え、豊かな肌合いを見せます。刃文は互の目乱れが途切れることなく続き、室町末期の華やかさと実用性を兼ね備えた出来栄えです。中切先、生茎・栗尻の姿を保ち、表には1/4棒樋丸留め、裏には1/4添樋を施すことで、軽量化と美観を両立しています。拵は黒塗鞘に丸形鉄鍔、銅ハバキを備え、落ち着いた武用の雰囲気を漂わせます。
室町末期は戦国の動乱期で、武将たちは実戦に耐える優れた刀剣を求め、備前の刀は特に人気を博しました。正清の作は、現代でもその美しい刃文と堅牢さからコレクターに高く評価されています。また、刀剣乱舞に登場する備前刀匠たちと同時代・同地域の作であり、歴史的背景を重ねて楽しむこともできます。鑑賞用にも実用的な美術刀としても、一振の存在感を放つ逸品です。
-
- 銘
- 正清
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 2
-
- 重量
- 485g
-
- 刀長
- 52cm
-
- 反り
- 1.6
-
- 元幅
- 2.9
-
- 元重
- 0.7
-
- 先幅
- 1.7
-
- 先重
- 0.3
-
- 登録番号
- 愛媛県 第54089号
-
- 登録年
- 令和7年