室町末期 銘長光 珍しい菖蒲造の白鞘刀
-
- 銘
- 長光
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 1個
-
- 重量
- 428g
-
- 刀長
- 63.6cm
-
- 反り
- 1.2cm
-
- 元幅
- 2.2cm
-
- 元重
- 0.5cm
-
- 先幅
- 1.4cm
-
- 先重
- 0.4cm
-
- 登録番号
- 東京都 第103330号
-
- 登録年
- 昭和35年
室町時代末期は戦国の世として知られる激動の時代であり、刀剣の需要が急速に高まる一方で、各地の刀工たちがそれぞれの伝統を守りながら作刀を続けていました。本作は、そうした室町末期に制作されたと考えられる、銘「長光」を切る白鞘刀です。
「長光」の銘は備前長船派を代表する名工として鎌倉時代より知られる由緒ある銘で、以降も代々受け継がれてきました。本作は室町末期の作と推定されるものであり、長船系の作風を汲む一振りとして捉えることができます。なお、銘の詳細につきましては専門機関へのご鑑定をお勧めします。
造込みは刀としては珍しい菖蒲造を採用しています。菖蒲造とは鎬筋を持たない造込みで、平肉の豊かな刀身が特徴です。地鉄は板目が流れて柾がかる鍛えで、刃文は互の目(小さな波状の模様)が連続する互の目乱れを呈しています。切先は小切先にまとめられ、細身の刀身と相まって端正でしなやかな印象を与えます。茎は生茎(うぶなかご・作刀当時のままの茎)が保たれており、栗尻に仕上げられ、左上がりのヤスリ目が施されています。生茎が現存することは作刀当時の姿を今に伝える貴重な証です。拵は白鞘仕立てで、銀製のハバキが誂えられています。
保存状態は良好で、錆や刃こぼれは見受けられません。刀身全長63.6cm、反り1.2cm、重量428gと均整のとれた一振りです。菖蒲造という希少な造込みを持つ室町末期の日本刀として、刀剣鑑賞を始めたい方から経験を積まれた愛好家まで幅広くご検討いただける逸品です。