A4114【白鞘刀】無銘
江戸時代初期(17世紀初頭)に製作された無銘の白鞘刀です。鎬造・庵棟、小杢目肌が緻密に詰んだ地鉄に、静かな細直刃が走る端正な姿が魅力です。小切先とほっそりとした刀身は、武用としての実用性とともに、鑑賞用としても美しく映える造形美を備えています。茎(なかご)は生茎で栗尻、ヤスリ目は経年により判別できないものの、銀祐乗ハバキが付属し、丁寧に保存されてきたことがうかがえます。
江戸初期は、戦国期の終焉とともに武士の役割が戦から統治へと移り、刀剣も戦場用の豪壮さから、姿形や刃文の美しさを重視する傾向が強まりました。本刀もその時代的特徴をよく示し、落ち着きある細直刃と繊細な小杢目肌が調和した、典雅な雰囲気を漂わせます。
「刀剣乱舞」に登場する刀匠の中では、同時代の江戸初期に活躍した大和守安定や加州清光なども細直刃や整った地鉄を得意としており、本刀の静謐な美しさとも通じる要素があります。
鑑賞刀として飾るもよし、日本刀の時代変遷を物語る一振としてコレクションに加えるもよし。江戸初期の美意識を映す本刀は、日本刀の魅力をじっくり味わいたい方におすすめの逸品です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 492g
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- 刀長
- 68cm
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- 反り
- 1.5
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.6
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 新潟県 第32292号
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- 登録年
- 昭和44年