江戸時代初期 無銘 鎬造 細直刃 白鞘刀
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 492g
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- 刀長
- 68cm
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- 反り
- 1.5cm
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- 元幅
- 2.8cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.6cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 新潟県 第32292号
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- 登録年
- 昭和44年
江戸時代初期(17世紀前半)は、長き戦乱が終わり徳川幕府のもとで平和な統治が始まった時代です。武士にとって刀は変わらず魂の象徴であり続け、戦場での実用から礼儀・身分を示す佩刀へとその役割を移しながら、作刀の技は一層の洗練を遂げました。新刀期の様式が定着したこの頃には、地鉄や刃文に独自の美意識を持つ優れた作が各地で生まれています。
本作は無銘ながら、造込みや刃文の特徴から江戸時代初期の作と鑑定されます。銘のない刀は当時も珍しくなく、各地の刀匠たちは高い技術水準を保っており、本作にもその確かな技が見てとれます。
造込みは鎬造・庵棟で、刀身の断面は正統な姿を備えています。地鉄は小杢目肌(こもくめはだ)がよく詰み、落ち着いた風合いを呈しています。刃文は細直刃(ほそすぐは)で、乱れのない静かな直刃は江戸初期らしい端正な品格を感じさせます。切先は小切先でまとまりがよく、刀姿全体に優美さが漂います。茎(なかご)は生茎・栗尻の形状で、ヤスリ目は摩耗のため確認が難しい状態です。付属の銀祐乗ハバキは刀身とよく調和しています。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれともになく、観賞に適した状態を保っています。刀身長68cm・反り1.5cmのほっそりとした細身の姿は優美なバランスを持ち、白鞘との組み合わせも清潔感があります。
日本刀に初めて触れる方から長年の愛好家まで、刀身の美しさを純粋に楽しみたい方におすすめです。観賞用としての魅力が高く、29万円という価格帯は古美術品として入手しやすい一振りといえます。