江戸初期 無銘拵付刀 尖り互の目乱れ 変り塗鞘
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 768g
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- 刀長
- 66.4cm
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- 反り
- 1.1cm
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- 元幅
- 3.2cm
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- 元重
- 0.8cm
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- 先幅
- 2cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 石川県 第2307号
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- 登録年
- 平成29年
江戸時代初期は、戦乱の世が終わりを告げ、武士が刀を実戦の道具としてだけでなく、精神的な象徴として重んじるようになった転換期です。この時代の刀は、慶長新刀の技法が定着しつつも、各地の刀工が独自の個性を発揮した作品を数多く残しており、地鉄や刃文に見どころの多い一振りが現存しています。
本刀は無銘ながら、その作りに江戸初期の特徴がよく表れています。造込みは鎬造・庵棟(しのぎづくり・いおりむね)の標準的な形式をとり、刀身全体のバランスが整っています。地鉄は板目が詰んで、杢目肌(もくめはだ)が自然に現れており、鍛えの丁寧さがうかがえます。刃文は尖り互の目乱れ(とがりぐのめみだれ)で、刃中に変化があり視覚的な見応えがあります。切先は中切先(ちゅうきっさき)で、実用性と美観のバランスが取れた形状です。茎(なかご)は生茎(うぶなかご)、栗尻(くりじり)で、当時の状態をよく留めています。ハバキは銅製で、適切に刀身を保護しています。
拵(こしらえ)は、黒地に朱色が映える綺麗な変り塗鞘が一際目を引きます。丸形透かし入りの鉄鍔(てつつば)と銀色の縁金(ふちがね)が全体に統一感を与え、江戸初期の武家文化の美意識を感じさせます。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれはいずれも見られません。無銘作ながら造りと拵の双方に見どころがある一振りで、日本刀の歴史や鑑賞に関心をお持ちの方、あるいは江戸初期の武具として実物をお手元に置きたい方に適した品です。価格も40万円とご購入しやすい設定となっており、状態の良さと拵の完成度を考えれば、納得感のある一本といえます。