A4190【白鞘刀】盛昌
銘「盛昌(金剛兵衛)」と切られた室町時代初期の白鞘刀です。盛昌は筑前国を代表する名工で、同国の名門「金剛兵衛派」に連なる刀匠として知られています。金剛兵衛派は、南北朝から室町初期にかけて活動し、相州伝の影響を受けた確かな鍛えと、実戦に耐える堅牢な造りで高く評価されました。
本刀は鎬造・庵棟の端正な姿を持ち、板目に柾目を交える地肌が美しく、直刃を焼いた清廉な作風が特徴です。中切先の姿は時代色をよく示し、生茎・剱形の茎仕立も古格を感じさせます。
さびや刃こぼれはなく、銅ハバキが添えられた保存状態も良好です。銃砲刀剣研究会の鑑定書を備え、信頼性の高い一振りです。
戦国期以前の実用美と、金剛兵衛派特有の気品を併せ持つ本刀は、コレクションとしても極めて価値の高い逸品といえるでしょう。
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- 銘
- 盛昌
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- 時代
- 室町時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 550g
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- 刀長
- 69.2cm
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- 反り
- 2.8
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 群馬県 第55042号
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- 登録年
- 平成26年