室町時代末期 無銘脇差 白鞘 生茎 地鉄良好
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 2個
-
- 重量
- 404g
-
- 刀長
- 47.1cm
-
- 反り
- 0.7cm
-
- 元幅
- 2.7cm
-
- 元重
- 0.7cm
-
- 先幅
- 1.7cm
-
- 先重
- 0.4cm
-
- 登録番号
- 東京都 第45912号
-
- 登録年
- 昭和27年
室町時代末期は、戦国の世が深まるなかで刀剣の需要が急増し、諸国の刀工が盛んに作刀に励んだ時代です。実戦を前提とした堅実な造りが各地で広まり、脇差はとくに武士の日常的な携帯刀として重用されました。本作はそうした時代背景を反映した、実直な作風が感じられる一振りです。
銘は切られていないため刀工の特定はできませんが、室町末期には地方の刀工が無銘のまま納めた作例も多く、銘の有無が品質を左右するわけではありません。本作においても地鉄の仕上がりは良好で、板目に杢目が交じる肌合いには、当時の鍛冶技術の確かさが伝わってきます。
造込みは鎬造、庵棟。刃長47.1cmの脇差として標準的な寸法を持ち、反りは0.7cmと穏やかです。刃文は湾れ気味の直刃で、実戦的かつ落ち着いた印象を与えます。切先は中切先で、全体のバランスが整った姿をしています。茎は生茎(うぶなかご)、すなわち当時のままの姿を保っており、目釘穴は2個。茎の仕上げは左上がりのヤスリ目で、栗尻の形状が確認できます。ハバキは銅製です。
拵は白鞘仕様で、刀身の保管に適した清潔な状態を維持しています。目立った錆や刃こぼれはなく、保存状態は良好です。
日本刀をはじめてご購入される方にとって、価格・状態・サイズのいずれの面でも入手しやすい一振りです。室町末期の作刀傾向を実物で学べる点でも、古美術品として資料的な価値を持ちます。12万円という価格帯は、時代物の脇差としてまとまりのある水準であり、刀剣の世界への入門にふさわしい機会といえます。