B4192【拵付刀】忠義
「肥前国忠義」の拵付刀は、江戸時代初期に佐賀藩お抱え刀工として活躍した忠義による一振です。肥前刀らしい精緻な鍛えと落ち着いた地鉄が特徴で、小糠肌に匂いの締まった直刃が清廉な印象を与えます。生茎には平行なヤスリ目が整い、時代の確かな仕事ぶりを今に伝えます。黒石目鞘には16.5cmほどの亀裂が見られるため価格を抑えていますが、刀身自体は健全で、錆や刃こぼれもなく、美術刀剣として十分な鑑賞価値を備えています。
忠義は、肥前刀の祖・忠吉の系譜に連なる刀工で、佐賀藩鍋島家に仕えた名匠の一人。肥前刀特有の美しい地肌と整然とした直刃を得意とし、武家文化が隆盛した江戸初期において高い評価を得ました。白鞘付で保存状態も良好。歴史を感じつつ、肥前刀の典雅な気品を堪能できる逸品です。初めての日本刀購入にもおすすめです。
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- 銘
- 忠義
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 646g
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- 刀長
- 69.8cm
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- 反り
- 1.4
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 東京都 第76050号
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- 登録年
- 昭和31年