D4204【白鞘脇差】無銘
室町時代末期(16世紀後半)に鍛えられたと見られる無銘の一振で、刀身長は54.9cmに達する人気の長脇差です。この時代は戦国期の終盤にあたり、実戦需要の増大に伴い、頑健かつ扱いやすい中サイズの刀が多く製作されました。本品もその特徴をよく示し、鎬造・庵棟に整った造り込み、板目に柾がかる肌合いなど、当時の実用刀らしい気風を備えています。
刃文は直刃を基調にしつつ乱れが交じり、素直な中にも変化が見られるため、鑑賞面でも見どころがあります。大切先の力強い造りは、戦陣を意識した実戦的な姿をよく表しています。生茎に栗尻、平行に施されたヤスリ目が残る点も保存状態の良さを示し、時代の真価を伝える資料として価値の高い要素です。
さらに、銅ハバキが付属し、白鞘仕立てで保管されているため、そのまま鑑賞・保存に適した状態です。錆や刃こぼれはなく、良好で締まりのある刀姿を保っている点は大きな魅力と言えます。
無銘ながら、戦国末期の空気を色濃く感じられる、質実剛健な長脇差。実用性と美観を兼ね備えた、コレクションにも鑑賞にもおすすめの一振です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 514g
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- 刀長
- 54.9cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 2.7
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 宮城県 第28576号
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- 登録年
- 昭和49年