D4205【白鞘脇差】無銘
室町時代末期に制作されたと伝わる無銘の白鞘脇差です。戦国期の実戦需要が高まり、刀剣がより軽快かつ扱いやすい姿へと移行していった時代の特徴をよく示す一口となっています。鎬造・庵棟のしっかりとした造りで、板目肌に杢目が交じる力強い地鉄を見せ、実用刀らしい質実剛健な風合いが魅力です。
刃文は直刃に乱れが交じる変化ある姿を呈し、落ち着きの中に動きを感じさせます。中切先で扱いやすく、全長49.6cmという戦国後期の脇差として標準的な寸法を有しています。茎は生ぶで、栗尻の形状、そしてせん鋤のヤスリ目が明瞭に残り、時代の手跡をしっかりと伝えています。金色のハバキが付属し、白鞘に収められた保存状態の良い一振りです。
無銘ではありますが、室町末期の地方鍛冶に多く見られる地鉄の味わいと刃文の風合いが感じられ、鑑賞刀としてもコレクション刀としても適した一口といえるでしょう。実戦期の歴史を今に伝える、美術刀剣として価値ある脇差です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 337g
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- 刀長
- 49.6cm
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- 反り
- 1
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- 元幅
- 2.5
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 東京都 第291641号
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- 登録年
- 平成6年