D4206【白鞘脇差】無銘
室町時代末期(16世紀後半)に鍛えられた無銘の白鞘脇差です。戦国の動乱期は刀の需要が急増し、多くの刀工が実戦と携行性を重視した脇差を製作しました。本刀もその流れを汲む一口でありながら、丁寧な鍛えを感じさせる美しい地肌が大きな魅力です。
鍛肌は小杢目がよく詰み、地鉄の落ち着いた鉄味が非常に良好です。直刃に湾れが交じる刃文は穏やかで品があり、実用刀でありながら鑑賞面でも優れた表情を見せます。鎬造に庵棟、中切先という、室町末期らしい構成を備え、全体のバランスも整っています。
茎は生茎のままで、栗尻。ヤスリ目は時代により摩耗して判然としませんが、古作らしい風格が残ります。また、銅二重ハバキが付属し、刀身の保存状態も良好で、さび・刃こぼれといった欠点は見られません。
刃長42.9cm、反り0.5cmと取り回しのよい寸法で、室町末期脇差の典型的な姿を味わえる一本です。コレクションの一振としてはもちろん、初心者の方にもおすすめできる美術刀剣です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 315g
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- 刀長
- 42.9cm
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- 反り
- 0.52
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- 元幅
- 2.5
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 東京都 第263157号
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- 登録年
- 平成5年