D4207【白鞘脇差】無銘
室町時代中期(15世紀頃)に鍛えられたと推定される無銘の白鞘脇差です。刀身は45.1cm、扱いやすく実用性に富んだ姿を保ちながら、戦国前夜の動乱期に用いられた脇差の特徴をよく伝えています。地肌は板目が流れごころに現れ、古雅な味わいを感じさせる出来。刃文は湾れごころの直刃で、落ち着きの中に適度な動きがあり、室町期中頃の地方鍛冶に多くみられる実戦的な作風を備えています。
切先は中切先、生茎は生ぶで栗尻、左上がりの鑢目が明瞭に残り、当時の作刀様式をよく伝える貴重な資料性を帯びています。銅ハバキが付属し、刀身には大きな錆や刃こぼれはなく、鍛え割れが一か所見られるものの、中世刀らしい味わいを損なわない状態を保っています。
室町中期は、守護大名の勢力争いや応仁の乱前後の混乱により、各地で刀剣需要が急増した時代で、実戦での使用を想定した堅牢な脇差が多く造られました。本作もまさにその流れを汲む一振で、歴史的背景を感じさせる魅力とコレクション性を兼ね備えています。鑑賞にも収集にも適した、時代を映す一本です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 397g
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- 刀長
- 45.1cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 2.6
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 青森県 第12065号
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- 登録年
- 昭和47年