B4209【拵付刀】無銘
室町時代末期(戦国末期)に鍛えられた、無銘ながら見どころの多い拵付刀です。刀身は約66.4cmとしっかりとした刀姿を有し、反り2.0cmの優美な曲線を描きます。板目肌がよく現れ、直刃にわずかに湾れが交じる刃文は、当時の実戦刀に多く見られる落ち着いた風情を示しています。中切先の鋭さも時代性を感じさせ、戦国後期の武士が携えた姿を想起させます。
拵も大変魅力的で、家紋が入った苔色刻みのツヤ鞘が上品な存在感を放ちます。丸形透かし鉄ツバは、堅牢さと美しさを兼ね備えた室町末期の特徴をよく示す意匠です。さらに、非常に珍しい革巻き柄を備えており、実戦での握りやすさと耐久性を追求した当時の工夫がうかがえる貴重な仕様です。銀ハバキも品格を添え、全体として実用性と美術性が高い水準で調和しています。
刀工銘は残されていないものの、肌合いや鍛えの質から、室町末期に活躍した地方鍛冶による堅牢な作と考えられ、鑑賞刀としても歴史資料としても高い価値を持ちます。戦国期の武具の雰囲気をそのまま伝える一本をお求めの方に推薦できる逸品です。
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 4
-
- 重量
- 684g
-
- 刀長
- 66.4cm
-
- 反り
- 2
-
- 元幅
- 2.9
-
- 元重
- 0.7
-
- 先幅
- 1.8
-
- 先重
- 0.5
-
- 登録番号
- 東京都 第328735号
-
- 登録年
- 令和6年