B4211【拵付刀】無銘
幕末動乱期に鍛えられたと考えられる無銘の拵付刀で、実用性と美観を兼ね備えた一振りです。刀身は柾目肌がよく現れ、鮮明な湾れに互の目が交じる乱れ刃を見せ、江戸末期刀らしい力強さと華やかさを併せ持っています。刃部にはさびや刃こぼれがなく健全で、全長72.3cmという堂々とした長さと1.2cmの反りがあり、姿も美しくまとまっています。
茎(なかご)は生茎・栗尻を保ち、当時のままの風合いが残る点も魅力です。拵は、黒塗ツヤ鞘(下緒付近に5cmの剥がれあり)を備え、木瓜形透かしの鉄鍔や銅ハバキが付属した、時代を感じさせる落ち着いた意匠。江戸末期は、社会の混乱により武士の装具需要が再び高まった時期であり、この拵にも当時の空気を反映した端正な実戦的美が見られます。
刀工は無銘ながら、刃文の出来や鍛え肌から、幕末期の諸国鍛冶に見られる確かな技能をうかがわせます。鑑賞刀としても、歴史資料としても価値のある一振りです。江戸末期の武具の雰囲気をそのまま手元に感じられる、存在感ある拵付刀をお探しの方におすすめいたします。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 796g
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- 刀長
- 72.3cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 3.1
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 岐阜県 第043868号
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- 登録年
- 昭和48年