E4215【拵付脇差】無銘
江戸時代初期に制作されたと考えられる無銘の拵付脇差です。戦国の動乱が収束し、泰平の世へと移行しつつあった江戸初期は、実戦性を保ちながらも武士の礼装や日常差しとしての体裁が重視される時代でした。本作もそうした時代背景を色濃く反映した一振りといえます。
刀身は鎬造・庵棟で、地鉄は板目が穏やかに流れ、刃文は直刃を基調に互の目が交じる落ち着いた景色を見せます。華美さよりも実用性を重んじた作風で、江戸初期刀らしい端正さと品格を備えています。小切先で全体の姿は引き締まり、脇差として扱いやすいバランスの良さも魅力です。生茎・栗尻で、時代相応の健全さを保っています。
拵は茶石目鞘に丸形の鉄鍔、革紐による柄巻と、質実剛健な武家好みの構成です。派手さはありませんが、実用を第一に考えた拵で、当時の武士の日常を想像させる佇まいがあります。銅ハバキが付属し、全体として統一感のある仕上がりです。
刀身には細かな傷が見られるため、観賞用の完璧な美術刀を求める方には向きませんが、致命的な欠点である錆や刃こぼれはなく、実物としての雰囲気や時代性を楽しむには十分な状態です。その分、価格を抑えてのご提供となっており、これから日本刀を手元で味わいたい方や、拵付きの江戸初期脇差を気軽に所有したい方におすすめできる一振りです。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 438g
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- 刀長
- 56.4cm
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- 反り
- 0.8
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 熊本県 第46792号
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- 登録年
- 平成3年