D4217【白鞘脇差】無銘
室町時代末期に制作されたと見られる無銘の白鞘脇差です。戦国の世が最も激しさを増したこの時代、刀剣は実戦性を最優先として鍛えられ、堅牢さと斬れ味を兼ね備えた姿へと進化しました。本刀もその潮流を色濃く反映した一振りです。
鎬造・庵棟の端正な造りに、身幅広くどっしりとした体配が目を引き、手にした際の安定感と力強さを感じさせます。地鉄は表情豊かな杢目肌がよく現れ、鍛錬の丁寧さを物語っています。刃文は大きくつれた互の目乱れが鮮明に焼き出され、躍動感と華やかさを兼ね備えた見どころの多い仕上がりです。
中切先で実用性に優れ、生茎・栗尻を保っている点も評価できます。さらに、さびや刃こぼれがなく、刃文の冴えも良好で、鑑賞用としても十分な完成度を誇ります。銅ハバキ付きの白鞘仕立ては、保存状態を重視する方にも安心です。
無銘ながら、室町末期らしい豪壮な姿と実戦的な構造を備えており、当時の武士が求めた「斬れる脇差」を体現しています。時代背景を感じながら、日本刀本来の魅力を堪能できる一本として、初めての古刀購入から、コレクションの充実を図りたい方まで幅広くおすすめできる脇差です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 640g
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- 刀長
- 56.3cm
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- 反り
- 1.4
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 福岡県 第109033号
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- 登録年
- 令和7年