江戸中期 無銘脇差 直刃大乱れ 金着せ祐乗ハバキ 白鞘
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 363g
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- 刀長
- 43.3cm
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- 反り
- 1.3cm
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- 元幅
- 2.7cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 長野県 第19251号
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- 登録年
- 昭和33年
江戸時代中期に製作されたと推定される無銘の脇差です。江戸中期は、幕藩体制が安定し、刀剣文化が武家社会のみならず広く庶民にも浸透した時代です。武具としての実用性よりも、鑑賞・嗜好品としての性格を帯びた作品が多く生まれた時期でもあり、本作もその時代の作刀傾向を色濃く反映しています。
銘は見られない無銘の作ですが、茎(なかご)は「生茎」すなわち当初の姿をよく留めた生ぶ茎であり、栗尻(くりじり)の形状も整っています。ヤスリ目は摩耗により判別しにくい状態ですが、地鉄(じがね)は小杢目肌(こもくめはだ)が詰んで鉄味良く、丁寧な鍛錬が施されていることが伝わります。
造込みは鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)の標準的な形式を採用しており、刀身の反りは1.3cmと穏やかで、全体に均整のとれたシルエットを見せます。刃文(はもん)は直刃を基調としながらも大乱れが加わるという変化に富んだ構成で、単調になりがちな小脇差に力強い表情を与えています。中切先(ちゅうきっさき)はよく整い、刃長43.3cmは脇差のなかでも扱いやすい寸法です。
ハバキ(はばき)には金着せ祐乗ハバキが用いられており、上質な拵(こしらえ)仕様であったことが偲ばれます。現在は白鞘(しらさや)に収められており、保存状態は良好です。錆・刃こぼれともに見当たらず、古研ぎながら刃文・地鉄ともに鑑賞に十分耐えうる状態を保っています。
価格は21万円と、江戸期の生茎脇差としては手の届きやすい価格帯です。日本刀入門の一振りとして、あるいは脇差専門に状態の良い作品をお探しの方にも適した一口です。