江戸末期の銘刀 日置藤原包光造 脇差 文政五年二月吉日 鞘書付
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- 銘
- 包光
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- 時代
- 江戸時代末期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 363g
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- 刀長
- 39.3cm
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- 反り
- 0.4cm
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- 元幅
- 2.8cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 東京都 第127740号
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- 登録年
- 昭和40年
文政五年(1822年)は、農村復興の実践者として知られる二宮尊徳が各地で活躍を始めた時代です。江戸時代末期は、幕藩体制が揺らぎつつも、刀剣文化においては地方の刀工による丁寧な作刀が続けられており、銘刀の記録が各地に残されています。本品はまさにその時代を体現する一振りです。
本脇差は、表に「日置藤原包光造之」、裏に「文政五年二月吉日」と明確な在銘が認められます。「日置」は刀工の出自または流派に関わる名称と思われ、「藤原」は当時の刀工が系譜の格式を示すために多用した姓です。包光は、直刃を得意とした実直な作風の地方刀工と推察されますが、詳細な系譜については確証を持った範囲での紹介にとどめます。
造込みは鎬造・庵棟(しのぎづくり・いおりむね)で、標準的な脇差の形状を備えます。地鉄は小杢目(こもくめ)が詰んで均質にまとまり、落ち着きのある肌合いです。刃文は直刃(すぐは)で、華美さよりも品格と実直さを感じさせる出来口です。切先は小切先で、古雅な趣があります。茎(なかご)は生ぶ(うぶ)で栗尻(くりじり)の形状を呈しており、ハバキは木製です。
鞘は白鞘で、鞘書きが添えられているほか、贈答に関わる文書も付属しており、来歴を辿ることができる貴重な資料として注目されます。
状態は良好で、さびや刃こぼれは見受けられません。江戸時代末期の在銘脇差として、保存状態・資料性ともに水準以上の一振りです。歴史的背景のある在銘刀をお求めの方や、幕末期の刀剣文化に関心をお持ちの方に、180,000円という手の届きやすい価格でご案内できる点も魅力のひとつです。