D4226【白鞘脇差】国次
江戸時代初期に作刀されたとみられる銘「国次」の白鞘脇差です。刀身は鎬造・庵棟で、地鉄は小杢目がよく詰み、穏やかながらも緊張感のある美しい肌合いを見せています。刃文は尖りを交えた互の目が連なり、初期新刀期らしい覇気と実用性を兼ね備えた出来口が印象的です。小切先ながらも全体の姿は引き締まり、鑑賞・収集の双方に適した一振といえるでしょう。
茎は磨り上げられ切となっていますが、平行に整ったヤスリ目が残り、保存状態は良好です。さびや刃こぼれがなく、刀身コンディションの良さは大きな魅力です。銀と黒の二重ハバキが装着されており、格調高い佇まいを引き立てています。
鞘書には「山城大掾藤原国次」と記されており、これは後世の鑑定家・識者によって本刀の作者や価値が認められたことを示す重要な付帯情報です。鞘書そのものが“真銘の保証”と断定することはできませんが、来歴や評価を知るうえで信頼性の高い手掛かりとなります。
国次は江戸初期、戦国の名残を留めつつ泰平の世へと移行する時代背景の中で、実戦性と美術性の均衡を追求した刀工とされます。本作もその特徴をよく伝えており、初期新刀期の脇差を手に取って味わいたい方におすすめの一振です。
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- 銘
- 国次
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 495g
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- 刀長
- 52.1cm
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- 反り
- 1
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 2
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 埼玉県 第36341号
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- 登録年
- 昭和46年