室町時代中期 脇差 銘 飛以下不明 52cm 磨上げの優品
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- 銘
- 飛以下不明
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 459g
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- 刀長
- 52.2cm
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- 反り
- 1cm
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- 元幅
- 2.9cm
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- 元重
- 0.5cm
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- 先幅
- 2.1cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 広島県 第29848号
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- 登録年
- 昭和43年
室町時代中期(15世紀頃)は、応仁の乱をはじめとする戦乱が各地で相次ぎ、武士にとって実戦的な武具の需要が高まった時代です。この時期に製作された刀剣は、華美さよりも実用性と堅牢さを重視した作りが特徴とされており、現存する刀工の作品にもその気風が色濃く反映されています。
本品は鎬造、庵棟(いおりむね)に仕立てられた脇差で、刃長52.2cm、反り1cmとバランスのとれた体配を示します。茎は磨り上げ(すりあげ)が施されており、目釘穴は2個残ります。茎に「飛」の一字が確認されるものの以下は不明であり、刀工の特定は困難です。ただし、平行なヤスリ目の仕上げや、刃文・地鉄の特徴から、当時の地方有力刀工による作と推察されます。
地鉄は板目が詰んで杢目(もくめ)がかり、落ち着いた肌合いを見せます。刃文は細直刃(ほそすぐは)を基調としながら互の目(ぐのめ)を交え、単調にならない変化のある景色を呈しています。切先は中切先で、全体に無駄のない引き締まった姿が室町中期らしい風格を漂わせています。
拵は白鞘仕立てで、金色岩石目地(いわせきめじ)のハバキが付属します。保存のための白鞘は刀身保護に適しており、長期にわたる保管に向いています。
状態は良好で、さびおよび刃こぼれは見当たりません。磨り上げによって元姿からの変化はありますが、刃文・地鉄ともに鑑賞に十分な状態を保っています。
室町時代中期の日本刀をお手頃な価格でお探しの方、あるいは脇差の歴史的変遷に関心をお持ちの方にとって、入手しやすい価格帯でありながら時代の雰囲気を伝える一振りです。