E4239【拵付脇差】無銘
武士の魂が色濃く反映された江戸時代初期(慶長?寛永頃)のものと推測される、保存状態に優れた拵付の脇差です。戦乱の世が終わりを告げ、徳川幕府による泰平の世へと移り変わる中、実用性と美意識が高度に融合した時代の息吹を感じさせます。
刀身は、日本刀の標準的な形状である「鎬造(しのぎづくり)」に、山形の断面を持つ「庵棟(いおりむね)」となっており、刃長51.5cmと脇差としては長めで見応えがあります。鍛えは「板目(いため)」がよく詰み、落ち着いた「直刃(すぐは)」の刃文を焼いています。小切先(こきっさき)へと繋がる端正な姿は、当時の質実剛健な気風を体現しています。
外装(拵)も非常に凝った造りです。鞘は黒艶の「笛巻鞘(ふえまきざや)」で、横段の刻みが施された上品な仕上がり。帯から抜け落ちるのを防ぐ「返角(かえりづの)」が備わり、機能美が光ります。鍔には「四方富士」が描かれた鉄鍔が添えられ、金色と銀色の台付ハバキが刀身を華やかに引き立てます。
状態については、錆や刃こぼれがなく、古美術品として大切に受け継がれてきたことが伺える良好なコンディションです。無銘ではありますが、時代背景を感じさせる出来映えと充実した拵は、初めて日本刀を手にされる方や、江戸初期の作風を好まれる収集家の方に自信を持っておすすめできる一振りです。
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 江戸時代初期
-
- 刃紋
- 直
-
- 目釘
- 3
-
- 重量
- 483g
-
- 刀長
- 51.5cm
-
- 反り
- 0.9
-
- 元幅
- 2.9
-
- 元重
- 0.6
-
- 先幅
- 1.9
-
- 先重
- 0.5
-
- 登録番号
- 愛知県 第18647号
-
- 登録年
- 昭和31年