備州長船祐定 室町末期 直刃の脇差 白鞘入
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- 銘
- 祐定
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 542g
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- 刀長
- 53.8cm
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- 反り
- 1.3cm
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- 元幅
- 3cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 2.1cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 山口県 第9321号
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- 登録年
- 昭和34年
室町時代末期は、応仁の乱以降の戦国動乱が各地に広がり、武士にとって実戦的な刀剣の需要が急速に高まった時代です。この時期、備前国(現在の岡山県)の長船を拠点とする刀工集団は日本最大の生産地として隆盛を誇り、品質と量産を両立した作刀技術で全国に名を馳せました。本品はその中核を担った「祐定」銘を持つ脇差です。
祐定は備州長船派を代表する銘であり、戦国期から江戸初期にかけて複数の刀工が代々この名を継いだことで知られています。切れ味と実用性を重視した作風が特徴で、武将から一般武士まで幅広く愛用されました。
造込みは鎬造・庵棟で、脇差として均整のとれた姿を示しています。地鉄は板目が詰んで小杢目肌が交じり、備前伝特有の潤いある鍛えが感じられます。刃文は穏やかな直刃(すぐは)仕立てで、直線的な中に刃縁の働きが見どころです。中切先は時代的な特徴をよく示しており、茎は生茎(うぶなかご)が残り、「備州長舩祐定」の銘が確認できます。茎尻は栗尻(くりじり)に仕上げられています。
拵は白鞘が付属しており、保管・観賞に適した状態です。ハバキは銀着せ仕様で、品格ある誂えとなっています。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれともに見られません。室町末期の備前物の特徴を備えた脇差として、日本刀の歴史的背景や刀工文化に関心をお持ちの方、あるいは本格的な古刀をお探しの方にとって、170,000円という価格は十分にご検討いただける設定かと存じます。