江戸中期 平安城石正俊銘 鎬造脇差 互の目乱れ
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- 銘
- 正俊
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 413g
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- 刀長
- 49cm
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- 反り
- 1.1cm
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- 元幅
- 2.8cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.8cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 和歌山県 第17715号
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- 登録年
- 昭和49年
江戸時代中期は、長く続いた太平の世のなかで刀剣文化が円熟を迎えた時代です。武家社会における儀礼的・装飾的な刀の意味合いが高まる一方、各地の刀工たちは精緻な技術を磨き続け、多様な刃文や地鉄の表現が各地で花開きました。
本品は「平安城石正俊」の銘を有する脇差です。平安城はかつての京都の雅称であり、この銘から京都系の刀工による作と考えられます。正俊という刀工については詳細な伝歴を確認することが難しい部分もございますが、銘の様式や全体の作風から、江戸中期の京都周辺において活躍した刀匠の手になる一振と推察されます。
造込みは鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)。刀身の地鉄は板目が詰み、落ち着いた肌合いを見せます。刃文は互の目乱れ(ぐのめみだれ)が鮮明に連なり、刀身全体にわたって見どころのある出来映えです。切先は小切先に収まり、全体として均整のとれた姿をしています。茎は切(きり)仕立てで、目釘穴は2個あります。
拵は白鞘にて保管されており、金色と銀色の絵柄が施された二色ハバキが付属します。装飾性の高いハバキは当時の職人の技術を今に伝える見どころのひとつといえます。
保存状態は良好で、さびや刃こぼれは見受けられません。刀身全体に大きな問題はなく、観賞用・研究用としてそのままお手元に置いていただける状態です。
明確な銘の入った江戸中期の日本刀として、脇差や京都系刀工の作品にご関心をお持ちの方にとって、比較的手が届きやすい価格帯でご紹介できる一振です。