D4243【白鞘脇差】無銘
室町時代中期の動乱期に制作されたと思われる、刀身51.9cmの堂々たる体配を持つ無銘の長脇差です。この時代、実戦での利便性を追求した結果、片手打ちに適した長さの脇差が多く造られましたが、本作のように50cmを超えるものは「大脇差」とも呼ばれ、打刀に近い力強さを備えています。
造込みは、日本刀の標準的な形状である鎬造(しのぎづくり)に、屋根のような断面を持つ庵棟(いおりむね)となっています。地鉄は、細かく詰んだ小杢目肌(こもくめはだ)が美しく、当時の刀工の丁寧な鍛錬の跡が見て取れます。刃文は、落ち着いた直刃(すぐは)を基調としながら、細やかな乱れが交じる味わい深い構成です。先端は小切先(こきっさき)で引き締まった印象を与え、茎(なかご)は制作当時の姿を残す生茎(うぶなかご)で、栗のような形の栗尻(くりじり)に鮮明な平行のヤスリ目が施されています。
状態については、古刀ながら錆や刃こぼれは見当たらず、良好な保存状態を保っています。銅製のハバキ(刀身を固定する金具)を伴い、白鞘に納められているため、鑑賞用としても最適です。
室町時代の歴史の重みを感じさせる一振りでありながら、15万円という価格は、これから日本刀の収集を始められる方や、時代背景の確かな古刀を手元に置きたいとお考えの方に非常にお勧めです。実戦を生き抜いてきた刀剣特有の、質実剛健な魅力をお楽しみください。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 485g
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- 刀長
- 51.9cm
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- 反り
- 1.3
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- 元幅
- 2.7
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 1.6
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 和歌山県 第11445号
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- 登録年
- 昭和41年