D4245【白鞘脇差】國吉
江戸時代中期は、太平の世が続く中で刀剣が実戦の武器から武士の象徴へと役割を変え、作刀技術においても端正で品格ある作風が求められた時代です。本品はその時代に鍛えられた、銘「武州住藤原國吉造」の脇差です。武州(現在の東京都・埼玉県周辺)は江戸幕府のお膝元として多くの刀工が活動した地域であり、國吉もその地に居住して作刀に励んだ刀工と考えられます。
造込みは鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)という脇差の基本に忠実な姿で、刀身45.8センチ、反り0.3センチと穏やかな反りが上品な印象を与えます。地鉄(じがね)は小杢目肌(こもくめはだ)がよく詰み、丁寧な鍛えがうかがえます。刃文は直刃(すぐは)を基調としながらも、わずかに乱れを見せる変化が見どころです。切先は小切先にまとまり、全体として均整のとれた姿を保っています。茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で、製作当時の姿をそのまま残しており、銘の保存状態も良好です。ハバキは銅製が付属します。
白鞘に収められた状態で、錆や刃こぼれは見られず、保存状態は良好です。目釘穴は2個。重量367グラムと手に取りやすい軽さも魅力です。
江戸中期の武州刀工による在銘の脇差を15万円でお求めいただける、コレクション入門にも適した一振りです。日本刀の鑑賞を始めたい方にもおすすめいたします。
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- 銘
- 國吉
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 367g
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- 刀長
- 45.8cm
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- 反り
- 0.3
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- 元幅
- 2.6
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 東京都 第330550号
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- 登録年
- 令和7年