武州住藤原國吉造 江戸中期 白鞘脇差
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- 銘
- 國吉
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 367g
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- 刀長
- 45.8cm
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- 反り
- 0.3cm
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- 元幅
- 2.6cm
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- 元重
- 0.5cm
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- 先幅
- 1.7cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 東京都 第330550号
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- 登録年
- 令和7年
江戸時代中期は、天下泰平の世が続くなかで刀剣文化が高度に洗練された時代です。武家社会における実用の具としてだけでなく、精神的・美術的な価値が重んじられるようになり、各地の刀工たちが技術を競い合いました。
本品は茎に「武州住藤原國吉造」と刻まれた脇差です。武州(現在の東京都・埼玉県周辺)に住した藤原系の刀工・國吉の作で、江戸中期における在地刀工の丁寧な仕事ぶりが随所に感じられます。同銘の刀工は複数確認されており、本作の制作者を断定することは難しいですが、銘の彫りは明確で、正直な作域を示しています。
造込みは鎬造(しのぎづくり)・庵棟(いおりむね)という最も端正な形式を採用。地鉄は小杢目肌(こもくめはだ)が詰んで現れており、落ち着いた風合いです。刃文は直刃(すぐは)を基調とし、わずかに乱れが加わることで単調にならず、見る角度によって表情の変化を楽しめます。先は小切先(こきっさき)にまとまり、全体に品のある均整を保っています。茎は生茎(うぶなかご)・栗尻(くりじり)で、ハバキは銅製です。目釘穴は2個で、経年による使用の痕跡がうかがえます。
白鞘(しらさや)に収められた保存仕様で、錆・刃こぼれはなく、保存状態は良好です。刀身全長45.8cm、反り0.3cmと扱いやすいサイズで、重量も367gと軽快です。
日本刀の鑑賞・研究を始めたい方や、江戸時代中期の在銘脇差を手頃な価格で探されている方に適した一振りです。15万円という価格帯は、生茎・在銘という条件を踏まえると、入門から中級の愛好家にとってご検討いただきやすいのではないでしょうか。