室町末期 無銘 白鞘脇差 鎬造 小乱れ刃 生茎 銅ハバキ
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 325g
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- 刀長
- 42.2cm
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- 反り
- 1cm
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- 元幅
- 2.5cm
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- 元重
- 0.5cm
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- 先幅
- 1.6cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 宮城県 第26568号
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- 登録年
- 昭和48年
室町時代末期は、応仁の乱以降に全国各地で戦乱が続いた動乱の時代です。武士たちが実戦を強く意識するようになったこの時期には、携帯性と実用性を兼ね備えた脇差の需要が高まり、各地の刀工が独自の作風を競い合いました。本刀はそうした時代背景のもとで生まれた、室町末期の作と推定される無銘の脇差です。
造込みは鎬造、庵棟で、刀身全体に古雅な風格が漂います。地鉄は板目が流れて柾がかる肌合いで、鉄味に優れた密度感のある地景が見られます。刃文は小乱れが連続して続き、焼き幅は穏やかながらも変化に富んでおり、見どころのある出来となっています。切先は小切先で、当時の脇差として端正な姿を保っています。
茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で、鑢目は鷹の羽ヤスリ目(交互に斜めに刻まれた伝統的な仕上げ)が施されており、鉄味の良さを感じさせる質の高い仕上がりです。茎先は栗尻で、室町期の脇差によく見られる形状です。銅ハバキが付属しており、刀身をしっかりと保持しています。
白鞘仕上げで保管されており、さびや刃こぼれは確認されず、状態は良好です。刀身・茎ともに目立った損傷がなく、古い脇差としては保存状態の整った一振りといえます。
日本刀の中でも室町末期の脇差は現存数が少なく、当時の刀工技術を今日に伝える貴重な遺品です。価格は、生茎で状態の良い室町期の脇差としては求めやすい設定となっており、日本刀の入門としても、古刀の保存・鑑賞を目的とする方にも適した一振りです。