武州下原 兼永 室町中期 白鞘脇差 直刃 細身
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- 銘
- 兼永
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 340g
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- 刀長
- 48.5cm
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- 反り
- 1.1cm
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- 元幅
- 2.4cm
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- 元重
- 0.5cm
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- 先幅
- 1.5cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 香川県 第25404号
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- 登録年
- 昭和60年
室町時代中期、関東の武家社会が成熟を迎えるなか、武蔵国(現在の東京都西部・神奈川県北部)では多くの刀工が集い、独自の鍛刀文化を育みました。その中心を担ったのが武州下原鍛冶です。下原鍛冶は戦国期にかけて武将たちから広く支持を受けた集団鍛冶であり、実戦に耐える堅牢な作りと、武骨さの中に宿る素朴な美しさで知られています。
本品はその武州下原鍛冶の代表格として名を残す刀工「兼永」の銘を持つ脇差です。兼永は下原鍛冶のなかでも技量に定評があり、澄んだ地鉄と端正な刃文を特徴とします。室町時代中期という時代性を反映し、刀身は細身かつ小切先(刀先の小さくまとまった形状)に仕上げられており、当時の脇差のかたちを今日に伝える一振りです。
造込みは板目流れ(木の年輪状の鍛え肌が流れるように現れる地鉄の表情)で、澄み感のある肌合いが特徴的です。刃文は細直刃(細く均整のとれた直線状の焼き刃)で、乱れのない静かな美しさを見せます。茎(なかご)は磨り上げ(元の茎を詰めた加工)で、目釘穴は2個。切(きり)の茎尻に銅製の祐乗ハバキ(はばき:刀身と鞘をつなぐ金具)が添えられており、シンプルながら品格ある仕上がりとなっています。
保存状態は良好で、さびや刃こぼれは見受けられません。白鞘付きの状態で保管されており、長期的な保存にも適しています。
刀身長48.5cm・反り1.1cm・重量340gと扱いやすいサイズ感で、日本刀の入門としても、室町期の地方鍛冶に関心をお持ちの方の一振りとしても、お求めやすい価格設定となっています。銘刀の美と歴史を身近に感じたい方にお勧めの一振です。