A4256【白鞘刀】広光
昭和十八年(1943年)十一月の年紀を持つ、銘「広光」の白鞘刀です。太平洋戦争のさなかにあたるこの時期は、軍刀需要の高まりを背景に各地で盛んに作刀が行われました。戦時下にあっても伝統的な鍛刀の技を受け継ぐ刀工たちが活動しており、本刀もそうした時代のなかで鍛えられた一振りといえます。
刀身は66.2センチ、反りは2センチ。地鉄(じがね)には板目肌が現れており、刃文は直刃(すぐは)を焼いています。直刃は一見素朴ながら刀工の力量が端的に表れる刃文とされ、静かで品格のある刃取りが見どころです。切先は中切先にまとまり、元幅3.2センチ、先幅2センチと、全体として均整のとれた姿を示しています。重量は692グラムで、手に取りやすい重さです。
茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で、磨り上げなどの改変がなく製作当初の状態を保っています。茎尻は栗尻、目釘穴は一個。表に「昭和十八年十一月」、裏に「広光」と銘が切られており、ハバキは銅製です。
白鞘に収められた状態で、さびや刃こぼれは見られません。ただし刀身全体にやや曇りがあるため、研磨を施すことでより鮮明な地刃の鑑賞が期待できます。
昭和刀や在銘の日本刀に関心をお持ちの方におすすめの一振りです。生茎で銘が残り、さびや刃こぼれのない良好な状態であることを踏まえると、二十一万円という価格は手に取りやすい設定といえるでしょう。
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- 銘
- 広光
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 692g
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- 刀長
- 66.2cm
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- 反り
- 2
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- 元幅
- 3.2
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 2
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 山口県 第22136号
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- 登録年
- 昭和46年