江戸時代初期 無銘 互の目丁子乱刃 拵付刀
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 566g
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- 刀長
- 65.1cm
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- 反り
- 1cm
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- 元幅
- 3cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 東京都 第246013号
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- 登録年
- 昭和63年
江戸時代初期は、長い戦乱の世が終わりを告げ、刀剣が武器としての実用性とともに武士の精神的象徴としての意味合いを強めていった時代です。この時期の刀には、慶長新刀以降の作風を引き継ぎつつも、各地の刀工が独自の技法を磨き上げた作品が多く残されています。本刀はそうした時代の息吹を今日に伝える、無銘の一振りです。
造込みは鎬造、庵棟という刀の基本形式を忠実に踏まえており、刀身各部のバランスが整っています。刃長65.1cmは実用的な打刀の範疇に収まり、反り1cmというやや控えめな曲がりは、江戸初期の作刀傾向ともよく合致します。地鉄は小杢目が詰んで流れ、落ち着いた地景をみせます。刃文は互の目丁子の乱れが刃先に沿って連続し、変化に富んだ出来映えを呈しています。互の目丁子とは、丸みを帯びた「互の目」と花びらを思わせる「丁子」が混ざり合った刃文で、見る角度によって表情が変わる見どころのひとつです。中切先は無理なく整い、茎は生茎(うぶなかご)、すなわち刀工が仕上げた当初の形を保っており、栗尻の形状も良好に残っています。銘はありませんが、生茎が残存することは、刀の来歴を考えるうえで資料的な価値があります。
拵は、石突と責金を備えた黒変わり塗り鞘に、隅切り木瓜形の透かし鉄鍔を組み合わせた実直な仕立てです。木瓜形の鍔は古来より格調ある意匠として知られ、透かし加工によって軽量感と装飾性を両立しています。
状態は良好で、さびや刃こぼれは見受けられません。これから日本刀の世界に入る方や、実際の時代物の拵付刀を手元に置きたい方にとって、入手しやすい価格帯でありながら見ごたえある一振りです。