A4026【白鞘刀】無銘
昭和時代に作刀された無銘の白鞘入り脇差です。戦前・戦中の時代には、伝統技法を受け継ぎつつ実用性を重視した刀剣が鍛えられましたが、本脇差は美しい地鉄と均整の取れた姿が特徴的な逸品です。錆や刃こぼれのない良好な保存状態を保っており、長く愛蔵できる一本となっています。
刀身は鎬造・庵棟で、板目肌が流れるように整い、上品な風合いを醸し出しています。刃文は直刃を基調としつつ、適度に乱れが入り、穏やかでありながら個性を感じさせる仕上がりです。切っ先は小切先ながら鋭く、バランスの取れた造りが魅力です。茎は生ぶで、栗尻の形状が端正な印象を与えます。さらに、銀色のハバキが付属し、品格を高めています。
昭和時代の脇差は、伝統と実用性を兼ね備えた独自の魅力を持ちます。美しい地鉄と整った姿を備えた本脇差は、コレクションや鑑賞用としても価値のある一本です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 578g
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- 刀身
- 66.8cm
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- 反り
- 1.8
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 熊本県 第38256号
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- 登録年
- 昭和51年