肥前忠廣銘 江戸初期 拵付き打刀
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- 銘
- 忠廣
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 798g
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- 刀長
- 69.4cm
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- 反り
- 1.2cm
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- 元幅
- 3.1cm
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- 元重
- 0.9cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 新潟県 第16337号
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- 登録年
- 昭和26年
江戸時代初期は、長きにわたる戦乱が終わりを告げ、武家社会が安定へと向かう大きな転換期でした。この時代、肥前国(現在の佐賀・長崎県)では初代忠吉を祖とする肥前刀派が確立され、精緻な地鉄と整った刀姿によって全国にその名を知られるようになりました。
本刀には「肥前国住近江大掾藤原忠廣」の銘が刻まれています。近江大掾忠廣(二代)は初代忠吉の子として生まれ、寛永年間(1624?1644年)に近江大掾の官位を受けた肥前を代表する刀工のひとりです。父から受け継いだ細やかな地鉄と均整のとれた刀姿が持ち味で、江戸時代を通じて広く評価されてきた刀工です。
造込みは鎬造・庵棟(いおりむね)で、刀身長69.4cm、反り1.2cmと江戸初期の打刀として標準的な姿を持ちます。地鉄は小糠肌(こぬかはだ)と呼ばれる、米糠のように細かく詰まった肌合いで、肥前刀の代名詞ともいえる特徴です。刃文は直刃を基調に足(あし)が入り、静の中に動きが感じられます。中切先で重量798gと実際に手に持った際にも扱いやすい重さです。茎(なかご)は生(うぶ)のまま栗尻に仕上げられており、後世の改変を受けていない点も保存状態のよさを示しています。
拵は黒塗りツヤ鞘に丸形の鉄鍔を合わせたシンプルで落ち着いた組合せです。銅ハバキも残存しており、江戸期の武家の美意識が伝わる仕上がりになっています。
さびや刃こぼれもなく状態は良好です。近江大掾忠廣の銘刀をお探しの方や、肥前刀・江戸時代の日本刀に関心をお持ちの方にとって、保存状態・価格面ともにご検討いただきやすい一振りです。