康重作 武州下原 拵付脇差 日刀保鑑定書付 江戸中期
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- 銘
- 康重
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 447g
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- 刀長
- 48cm
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- 反り
- 1cm
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- 元幅
- 2.9cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 1.8cm
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- 先重
- 0.6cm
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- 登録番号
- 北海道 第013682号
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- 登録年
- 昭和33年
江戸時代中期は、幕府の安定した支配のもとで武家文化が成熟した時代です。実戦の場が遠のいたこの時代においても、武士にとって刀は精神的な拠り所であり続け、刀工たちは美術品としての完成度を追求した作品を生み出しました。本刀はその時代を代表する一振りです。
銘には「武州下原住内以下切(康重)」と刻まれており、武蔵国下原(現在の東京都八王子市周辺)を拠点とした下原鍛冶の系譜に連なる刀工、康重の作と判断されます。下原鍛冶は戦国期から江戸期にかけて相州伝の影響を受けながら独自の作風を築いた流派で、堅実な鍛錬と働きのある刃文を特徴とします。本作にも、その流儀が色濃く反映されています。
造込みは板目に流れる地鉄で、地景が自然に流れる様子が観察できます。刃文は互の目丁子乱れ(ぐのめちょうじみだれ)で、規則的な波と変化に富む丁子が交互に現れ、刃中に豊かな景色を見せます。茎(なかご)は摺り上げ(元の茎を短縮したもの)で、目釘穴は2個。銅ハバキが装着されており、日本美術刀剣保存協会の鑑定書が付属しています。
拵は茶変わり鞘に、ふくりん(縁金物)付きの丸形鉄鍔を組み合わせた落ち着いた構成です。小柄も揃っており、当時の武家の美意識を伝える品格ある仕立てとなっています。
保存状態は良好で、錆および刃こぼれはなく、安心してお手元に迎えていただける一振りです。
日本刀の入門としても、また刀剣愛好家の方が江戸中期の地方鍛冶の作風を知るうえでも魅力的な脇差です。鑑定書付きで40万円という価格は、拵・小柄・鑑定書すべてが揃った点を考慮すると、手の届きやすい価格ではないでしょうか。