銘 濃州住人兼常鍛之 昭和13年 鉄鞘軍刀 尉官刀緒付
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- 銘
- 兼常
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 692g
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- 刀長
- 65.1cm
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- 反り
- 1.7cm
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- 元幅
- 3.2cm
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- 元重
- 0.8cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.6cm
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- 登録番号
- 東京都 第258968号
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- 登録年
- 平成3年
昭和13年(1938年)は日中戦争が本格化した時代であり、軍刀の需要が急速に高まった時期にあたります。官給品とは異なる、刀工による手打ちの軍刀が将校や尉官に好まれ、伝統的な作刀技法を継承した作品が数多く生み出されました。本刀はその時代を象徴する一振りです。
茎には「濃州住人兼常鍛之」と刻まれており、濃州(現在の岐阜県)を拠点とした刀工・兼常の作と判断できます。濃州は古来より美濃伝の地として知られ、関鍛冶の系譜を引く刀工が活躍した地域です。昭和期においても同地の刀工たちは伝統的な技法を守りながら、軍刀製作に携わりました。
造込みは鎬造・庵棟で、日本刀の基本的かつ格調ある形状を保っています。地鉄は板目に杢目が交じり、落ち着いた風合いを示しています。刃文は乱れ刃を基調とし、尖り互の目が交じる変化に富んだ構成で、見る角度によって表情が変わる見ごたえのある出来です。刀身の長さは65.1cm、反りは1.7cmと扱いやすいバランスに仕上がっています。
拵は昭和13年制の鉄鞘軍刀拵が付属し、当時の軍装品として良好な状態で現存しています。尉官用の青色刀緒も揃っており、当時の将校の佩刀スタイルをそのまま伝える資料的価値も見逃せません。刃こぼれはなく、刀身の状態は良好です。
昭和の軍刀をお探しの方や日本刀の歴史的背景とともに保存・鑑賞をご希望の方に適した一振りです。銘・拵・刀緒が揃った状態での38万円という価格も魅力的な点です。。