B3908【拵付刀】助包
室町時代中期に制作された銘「助包」の拵付きの刀です。
保存状態は良好で、錆や刃こぼれはありません。地鉄は板目肌に杢目が交じり合い、趣のある風合いが魅力です。刃文は鮮明な湾れ刃で、美しい波打つ模様が見どころとなっています。金着せのハバキが高級感を演出しています。銘は表に「助包」、裏に「□永八年□月日」と刻まれており、歴史的価値も備えた一振りです。
鞘は鮫皮研ぎ出しの変わり鞘で、個性的で上品な仕上がりです。ツバは鳥の図柄が施された丸形透かし鍔で、繊細な意匠が目を引きます。縁金や頭金は揃いで、秋の草花や虫が金象嵌で丁寧に装飾されています。目貫には秋草図があしらわれ、全体として季節感と品格が感じられます。
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- 銘
- 助包
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 618g
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- 刀身
- 69.6cm
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- 反り
- 2
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.4
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 兵庫県 第14178号
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- 登録年
- 昭和28年