肥前忠吉銘 両鎬造り直刃槍 江戸初期
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- 銘
- 忠吉
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 497g
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- 刀長
- 39.5cm
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- 反り
- 0cm
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- 元幅
- 2.5cm
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- 元重
- 1.1cm
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- 先幅
- 2.3cm
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- 先重
- 0.9cm
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- 登録番号
- 福岡県 第13299号
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- 登録年
- 昭和26年
江戸時代初期、肥前国(現在の佐賀・長崎一帯)では初代忠吉こと橋本新左衛門忠吉が上京して梅忠明寿に師事し、独自の作刀技術を確立しました。以後、肥前忠吉の名は代々佐賀藩主鍋島家の御刀鍛冶として受け継がれ、精緻な鍛えと清澄な刃文によって全国に知られる名工として高く評されてきました。
本品は「肥前国忠吉」の銘を持つ両鎬造りの槍です。両鎬造りとは刀身の両面に鎬(稜線)を設けた形状で、槍としての剛性と刺突力を高める構造として知られます。地鉄は柾鍛え(まさかねたえ)と呼ばれる木目が直線的に流れる鍛法で、肥前物の特徴的な地鉄表現のひとつです。刃文は直刃(すぐは)、刃縁に沿って均整よく焼き入れが施された古典的な文様で、忠吉の端正な作風をよく示しています。
茎には「肥前国忠吉」の銘が刻まれ、目釘穴は二個。茎より切先までの全長は70.5cm、刀身は39.5cm、反りのない真直ぐな姿が槍としての機能美を体現しています。元幅2.5cm、元重1.1cm、重量497gで、手に取った際のバランスも良好です。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれともに認められません。付属の白鞘は全長89cmで、清潔感のある仕上がりを保っています。
肥前忠吉の銘を持ちながら良好な状態の槍は市場でも希少な存在です。江戸初期の武家文化や日本の古美術工芸に深い関心をお持ちの方に、ぜひご検討いただきたい一振りです。35万円という価格も、銘入りの江戸初期槍としてご納得いただける設定にしました。