濃州兼秀作 昭和二十年在銘 拵付太刀
-
- 銘
- 兼秀
-
- 時代
- 昭和時代
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 2個
-
- 重量
- 818g
-
- 刀長
- 67.9cm
-
- 反り
- 1.6cm
-
- 元幅
- 3.2cm
-
- 元重
- 0.8cm
-
- 先幅
- 1.8cm
-
- 先重
- 0.5cm
-
- 登録番号
- 愛知県 第20238号
-
- 登録年
- 昭和33年
昭和二十年(1945年)五月という、日本の近代史において特別な意味を持つ時期に製作された、濃州住兼秀作の在銘太刀です。濃州(現在の岐阜県)は古来より美濃伝として広く知られる刀剣の産地であり、室町時代以降「兼」の字を冠する多くの刀工を輩出してきた地域です。本作の兼秀もその伝統を受け継ぐ刀工と推察されます。昭和期においてもこのような形で美濃伝の作刀技術が継承されていたことを示す点で、歴史的にも興味深い作品です。
刀身は長さ67.9cm、反り1.6cm、重量818gで、本格的な太刀姿を呈しています。地鉄は無地肌でまとまりよく仕上がっており、刃文には互の目乱れ(ぐのめみだれ)が全体にわたって連続し、美濃伝らしい力強さを感じさせます。茎は生茎(うぶなかご)で原形をとどめており、表に「昭和二十年五月日」、裏に「濃州住兼秀作」の銘が明確に刻まれています。茎尻は栗尻、鑢目は鷹の羽と丁寧な仕上げが施されており、刀工の端正な仕事ぶりが伺えます。ハバキは銀祐乗(ぎんゆうじょう)で格調ある造りです。
拵は黒石目鞘に角形透かしの鉄鍔を合わせたもので、すっきりとした風格が感じられます。柄前も含め一式が整っており、刀身との調和もよく取れた仕上がりです。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれはいずれも見受けられません。生茎が完存する在銘刀であること、そして拵一式が揃っている点がこの作品の大きな魅力です。日本刀や近現代刀にご関心のある方、美濃伝の作品をお探しの方にとって、45万円という価格はご検討いただきやすい一振りといえるのではないでしょうか。