A3977【白鞘刀】正宗
日本刀史上、最も著名な刀工「正宗」の銘を持つ一振りをご紹介いたします。
本作は江戸時代中期の作で、日本刀中興の祖として知られる正宗の銘を刻んでいます。
地鉄は板目が流れて柾目がかった趣深い姿を見せています。刃文は直刃に乱れが交じる複雑な表情を持ち、中切先の反りとともに端正な姿を見せています。
茎は生茎で栗尻、銅ハバキが刀身全体を引き締めています。さびや刃こぼれもない良好な保存状態です。
銘は簡潔に「正宗」と刻まれています。相州正宗は鎌倉時代後期に活躍し、その名は日本刀の代名詞として今日まで語り継がれています。本作は江戸時代中期の作ではありますが、正宗の名を冠した歴史的な一振りとして、刀剣収集家の方々にとって夢のある興味深い研究対象となることでしょう。
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- 銘
- 正宗
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 498g
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- 刀身
- 62.3cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 2.7
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 神奈川県 第8939号
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- 登録年
- 平成27年