E3994 【拵付脇差】忠吉
本品は明治時代にお祝いの際に作られた拵え刀のミニチュア版の拵え脇差です。
刀身には、さびや刃こぼれがなく、小杢目が詰んだ美しい地肌に、直刃の鮮明な刃文が映え、鎬造りの小切先のバランスが秀逸です。 茎は生茎で、化粧ヤスリ目が施され、細部まで配慮が見られます。 銀祐乗ハバキが全体の品格を高めています。
拵えは黒石目地の皮に腰刻みが11箇所入っているのが特徴的です。目貫は珍しい「つくし」です。春先に土から芽を出すつくしは、「成長」や「生命力」を象徴し、「立身出世」や「繁栄」を願う意味合いが込められています。
実用品ではなく日本刀の美術工芸としての側面を感じていただける一振りです。
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- 銘
- 忠吉
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- 時代
- 明治時代
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 227g
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- 刀身
- 39.2cm
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- 反り
- 0.6
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- 元幅
- 2.1
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.1
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 岐阜県 第77867号
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- 登録年
- 平成19年