D4008【白鞘脇差】無銘
室町時代中期に鍛えられた、無銘ながらも優れた造りを誇る長脇差です。鎬造・庵棟の端正な姿に、板目が詰んだ精美な地鉄が映え、細直刃の刃文がすっきりとした気品を感じさせます。小切先と大丸の造りが絶妙なバランスを保ち、洗練された佇まいを醸し出しています。
生茎、栗尻、左上がりのヤスリ目がしっかりと残る、時代を物語る一振り。さらに、両面に棒樋が彫られ、丸留めによる端正な仕上がりが特徴です。銀祐乗ハバキが全体に品格と高級感を加えています。人気のある長脇差で、実用・鑑賞どちらにも適した一品です。
さびや刃こぼれがなく、保存状態も良好。歴史を刻みながらも、その美しさを今に伝える長脇差を、この機会にぜひお手元でご堪能ください。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 471g
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- 刀身
- 55.6cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 兵庫県 第125459号
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- 登録年
- 令和3年