E4011【拵付脇差】左
室町時代末期に鍛えられた、銘「左」の拵付脇差です。
平造の端正な造りに、板目に大板目が交じる地鉄が力強さを演出。直刃の刃文は気品があり、小切先ながらも洗練された姿を見せます。生茎は栗尻で、銀着せハバキが上品な輝きを添えています。さびや刃こぼれもなく、保存状態は良好です。
拵は、鞘尻付きの木彫造茶鞘が特徴的で、落ち着いた風格を持つ仕立て。木瓜形の鉄鍔が刀身の美しさを引き立て、さらに小柄が付属している点も魅力です。
「左」とは、正宗十哲のひとりに数えられる名工・左兵衛尉の系統を指し、「天下取りの刀」と評されるほどの人気を誇った名工「左」の名を継ぐ一振りは、実用・鑑賞のどちらにも適した価値ある脇差です。この機会に、歴史と伝統を感じさせる名品を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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- 銘
- 左
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 211g
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- 刀身
- 30.8cm
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- 反り
- 0.6
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- 元幅
- 2.7
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 福島県 第22080号
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- 登録年
- 昭和38年