B4016【拵付刀】無銘
室町時代中期に鍛えられた、無銘ながらも気品ある拵付刀です。流れるような板目肌が映え、直刃に湾れが交じる刃文が静かな美しさを醸し出します。中切先のバランスが取れた形状は、実用性と品格を兼ね備えた仕上がりとなっています。
磨上げの茎は歴史を感じさせ、銅ハバキが全体に落ち着いた風格を与えています。拵えには、艶やかな黒塗りの鞘に菊花形透かし鉄鍔が繊細な美しさを演出。さらに、縁金と柄頭が揃いの意匠で統一され、統率の取れたデザインが魅力的です。
刃渡り72cmと、居合向きのサイズ感も特徴。さびや刃こぼれもなく、保存状態は良好です。実用にも鑑賞にも適したこの一振りを、ぜひお手元でご堪能ください。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 3
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- 重量
- 592g
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- 刀身
- 72cm
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- 反り
- 2.2
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- 元幅
- 2.5
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.6
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 秋田県 第14492号
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- 登録年
- 昭和41年