D4022【白鞘脇差】無銘
南北朝時代に作刀された無銘の脇差で、現存数が少なく入手困難な古刀の一振りです。約650年以上の時を経た歴史的価値を持ちながら、錆や刃こぼれのない良好な保存状態を保っています。
刀身は鎬造・庵棟の堂々たる造りで、板目肌が詰み、刃文は直刃に乱れが交じり、小切先と両面に施された棒樋掻き流しが、実戦向けの機能美を際立たせています。茎は磨上げられ、往時の実戦使用の名残を感じさせます。さらに、金と銀の台付きハバキが格調高さを引き立てます。
南北朝時代は日本刀の発展期であり、実用性と美しさを兼ね備えた名品が生まれた時代です。本脇差もその流れを汲み、歴史と武士の魂を今に伝えています。コレクションとしてはもちろん、歴史愛好家にも推奨できる貴重な逸品です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 南北朝時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 426g
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- 刀身
- 53.6cm
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- 反り
- 1.6
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 熊本県 第44369号
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- 登録年
- 昭和61年