D4023【白鞘脇差】無銘
昭和時代に作刀された無銘の脇差です。戦前・戦中の時代には、実用性を兼ね備えた日本刀が多く鍛えられましたが、本脇差は特に美しい地鉄を持ち、保存状態も良好で、錆や刃こぼれのない逸品です。
刀身は鎬造・庵棟で、板目肌に杢目が交じる精緻な地鉄が特徴。刃文は直刃を基調としながら乱れが入り、穏やかな中にも個性が光ります。小切先が控えめながら鋭く、実用性と美観を兼ね備えています。茎は磨上げられ、平行なヤスリ目が整然と残され、金色のハバキが格式のある仕上がりとなっています。
昭和時代の刀剣は、伝統を受け継ぎながら近代の技術が加わった独自の魅力を持ちます。美しい地鉄と完成度の高さを備えたこの脇差は、とても価値のある一本といえます。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 347g
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- 刀身
- 48.6cm
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- 反り
- 0.8
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- 元幅
- 2.6
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 神奈川県 第44258号
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- 登録年
- 昭和43年