D4024【白鞘脇差】無銘
江戸時代初期に作刀された無銘の脇差です。50cmを超える長さを持ちながら、10万円台の価格帯では極めて品薄な貴重な一振りです。保存状態は良好で、錆や刃こぼれもなく、美しい姿を保っています。
刀身は鎬造・庵棟で、板目肌が流れ、柾目がかる独特の地鉄が特徴。刃文は互の目で、江戸初期の刀工の個性が際立っています。小切先は鋭さがあり、実用性と美観を兼ね備えたバランスの良い造りです。茎は生ぶで、栗尻の形状を持ち、長い時を経てもヤスリ目が見えない滑らかな仕上がり。銅ハバキが全体の品格を高めています。
江戸時代初期の脇差は、武士の実戦用としてだけでなく、格式を示す象徴としても重要な存在でした。保存状態の良い本脇差は、価値のある逸品です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 376g
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- 刀身
- 50.1cm
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- 反り
- 1.5
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- 元幅
- 2.5
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.5
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 福島県 第39448号
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- 登録年
- 平成10年