A4027【白鞘刀】□□
昭和時代に作刀された白鞘入りの日本刀です。刀身は70cm以上と長寸で、堂々たる存在感を放つ一振り。銘はやや不明瞭ながら、表に「笠間一貫□□作」、裏に「〇〇」と刻まれ、往時の刀工の手によるものであることが伺えます。保存状態は良く、錆や刃こぼれのない美しい仕上がりです。
刀身は鎬造・庵棟で、杢目鍛えの地鉄が味わい深く映えています。刃文は直刃を基調としながら乱れが入り、品格の中にも動きのある表情を見せる造り。切っ先は大切先で、力強く鋭い印象を与えます。茎は生ぶで、栗尻の形状がしっかりと残され、時代の特徴を色濃く反映。さらに、銀色のハバキが格式のある仕上がりとなっています。
昭和時代に鍛えられた本刀は、伝統的な技法を継承しつつ、実用性を重視した造りが魅力です。
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- 銘
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 690g
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- 刀身
- 70.7cm
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- 反り
- 1.8
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 2.1
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 静岡県 第42946号
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- 登録年
- 昭和44年